体の大きな選手たちが
胸に可愛い花の
エンブレムを付けています
なんと出場20ヵ国中、9チームが
植物をエンブレムに採用しています
植物のエンブレム
それぞれの国や地域のチームが
胸にエンブレムを付けて
各代表として誇りをもって戦っています
またチームの愛称もあり
伝統や魂を感じます
日本
桜
初代は
蕾・半咲き・満開の三輪でしたが
現在は満開の桜の花三輪です
いつかラグビーの母国イングランドと
戦える力が付いたら満開にさせよう
との思いが込められ
考えられたエンブレムは
1952年にその気持ちが通じ
国際試合を経て
桜を咲かせることが出来ました
日本人の奥ゆかしさと
強い意志を持って
挑む姿勢を見せてくれました
また
勇敢な桜戦士【ブレイブ ブロッサム】
と愛称も付いています
アイルランド
シャムロック(クローバー)
シャムロックはアイルランドの国花です
そして
ラグビーのアイルランドチームは
北アイルランドの選手も含めて
チームが形成されており
また
北アイルランドの国花も同じく
シャムロックです
珍しく愛称はありません
スコットランド
アザミ
アザミは国花であり
イングランドのエドワード二世を
アザミの棘で退けた
と言う故事が残っています
また
スコットランドには
公式な国歌は無く
ラグビーやサッカーの国際試合では
スコットランドの花…アザミを指す
”フラワー オブ スコットランド”
と言う
アンセム(賛歌)が使われます
愛称が無いのは
アイルランドとスコットランドの
二ヵ国のみです
サモア
レッドジンジャー
公式エンブレムは
南十字星となっていますが
胸には
素敵なレッドジンジャーが付いています
植民地イメージに直結する
レッドジンジャーのエンブレムを
独立後国章の
南十字星に変えたとされています
愛称は【マヌ サモア】
(サモアの獣たち)という意味で
体の強さの表現にはぴったりです
ニュージーランド
シルバー・ファーン(銀のシダ)
国有種であるこのシダは
原住民マリオの人々の信仰対象で
また
試合前に見られる有名な ”ハカ” も
マリオが戦いの前に行っていた
伝統的な踊りです
相手を威嚇し
自らを鼓舞するこの伝統の踊りは
圧巻の一言です
愛称は真っ黒のユニフォームから
【オール ブラックス】と呼ばれます
カナダ
メイプルリーフ(楓の葉)
メイプルはカナダを代表する植物で
綺麗に赤く紅葉し
大きくなると30mにも達します
樹液からはメイプルシロップが作られ
食べ物がない冬の厳しいとき
開拓者である先住民の知恵で
これを舐めて
飢えを凌いだと言われています
国旗にも使われるメイプルリーフは
自然と共存する
カナダを象徴するエンブレムです
【メイプル リーフス】
は納得の愛称です
イングランド
赤いバラ
諸説ありますが
ラグビー誕生の地ラグビー校の創始者が
赤いバラの紋章の使用を許されており
学校の紋章も赤いバラにしました
白いユニフォームもラグビー校の
白いキットに由来しているため
そこから来たとの説が有力です
白いユニフォームの胸の
赤いバラは高貴で印象的です
愛称
【レッド ローズ】と呼ばれる所以です
トンガ
海鷲とオリーブ
エンブレムに使われている
海鷲(鳩)とオリーブ
両方とも平和の象徴として使われます
オリーブは古代オリンピックで
勝者の冠として与えられていました
鷲(イカレ)海(タヒ)
から愛称は
【イカレ タヒ】と呼ばれています
フィジー
ヤシの木
フィジーに多く自生する
ヤシの木をエンブレムにしています
【フライング フィジアンズ】
(空飛ぶフィジー人)と付いた愛称は
多彩なプレイスタイルからで
ランニングスキルとパスワーク
類を見ない攻撃が持ち味です
まとめ
ラグビーを植物の観点から見てみました
とても興味深く
植物から連想できる
チームの特色や歴史が分かりました
世界中で
人気があるラグビーの面白さとは
ちょっと違う側面が見られました